鍼による筋膜へのアプローチ

不調を感じている人の筋肉の特徴は

  • 表層は硬いけど深部はやわらかい人
  • 表層はやわらかく深層が硬い人
  • 表層も深部も硬い人
  • 硬くはないけどだる重い人

身体の使い方や姿勢、生活環境やストレスなどによって変わってきます。

当院で使用する鍼は

  • 太さ0.16mm、長さ40mmの一番鍼
  • 太さ0.20mm、長さ40mmの三番鍼
  • 太さ0.23mm、長さ40mmの四番鍼
  • 太さ0.25mm×長さ50mmの五番鍼
  • 太さ0.30mm×長さ60mmの八番鍼
  • 太さ0.25mm×長さ75mmの中国鍼

です。
 (写真左から 1番鍼、3番鍼、4番鍼、5番鍼、8番鍼、中国鍼)

これらの鍼を使い分けて、

浅筋膜・深筋膜・筋外膜・筋周囲膜・筋内膜

を刺激し緩めていきます。

  筋膜の働き例  

①椅子に座った時

 〇身体の重みに合わせるようにお尻がへしゃげる

 〇丸めた背骨に合わせて背中の筋肉も丸まる

②椅子から立ち上がったとき

 〇お尻は丸みを出し元の形に戻る

 〇背中はまっすぐになり元の形に戻る

これは筋膜を構成する、潤いを帯びたコラーゲン線維が身体の状況にあわせた形に変化させ、ゴムのような弾性エラスチン線維が元の形を取り戻す形状記憶のような働きをするためです。

 偏った姿勢や動作をする時間が長くなると 

→負荷がかかる場所も偏る

→筋膜はよじれ、自由に動けなくなる

→筋膜は潤いを失い、ゼラチンのような粘りが出る

→筋肉の柔軟性が低下したり、痛みを感じたり、運動の低下とつながる

 硬くなった筋膜への鍼療法 

鍼を体内に刺し進めていくと、よじれた筋膜線維は鍼の先に抵抗として感じます。

その抵抗を感じるところを鍼で押したり引いたりしていると、線維が緩み、鍼は進みます。

その先にまたよじれがあればまた抵抗を感じるところを鍼で押したり引いたりして緩めていきます。

このように硬さや深さが異なるために、先ほど紹介した鍼を使い分けて施術しています。

鍼による刺激は血流を促す作用があるので、ちょっとした疲労やメンテナンスにも効果があります。

その場合は浅い刺激でも良いと思います。