占い好きな方なら耳にした事があるかもしれない五行論。これがなぜ怒ると肝臓が弱る⁉の話と関係するのか?
五行論とは:「万物は自然界における 木・火・土・金・水の5つの基本物質で構成され、そのバランスのもとに成り立つ」という古代の中国哲学で唱えられたものです。東洋医学のもとになり陰陽の思想にも通じます。
木が燃えて火を生じ、火が灰になり土となり、土の中で金が生まれ、金属に水滴が生じ、水により木が成長する。
木は土の中に入り込み、土は水を吸収する、水は火を消し、火は金を溶かす金は木を切る。
こんなふうに物事は与え合い、奪い合っている。自然界のすべての物は孤立することなく相互に関係を持って平均を保っているという思想です。
では各属性により五行 木・火・土・金・水に振り分けられた人間の体の一部と感情を表にします。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五臓 五腑 | 肝 胆 | 心 小腸 | 脾 胃 | 肺 大腸 | 腎 膀胱 |
五主 五竅 | 筋 目 | 血脈 舌 | 肌肉 口 | 皮毛(皮膚) 鼻 | 骨 耳 |
五志 五変 | 怒る 握る | 喜ぶ 喋る | 思う えずく、しゃくる | 悲しみ憂う 咳(せき) | 恐れ驚く 震える |
:注:五臓と五腑は表裏一体という関係性ですので五臓で説明します。
今回ご紹介したいのは七情といって人間の感情(情緒、精神)によってもたらされる臓器への影響の話です。
七情(精神素因)とは、喜・怒・思・憂・悲・恐・驚の7種類の感情
その七情による刺激過多は直接臓腑気血の機能を失調させ病因となる。
つまり、どの感情も高まり過ぎると内臓に影響し血の流れやエネルギーの流れを阻害し病気の原因になりうるということです。
注:正常な感情の変化には問題はありません。
それでは人間の感情がどう体に影響を及ぼすのか。いってみましょう