首のこり、痛みー首への鍼施術
前回のブログでは”頭の重さってどれくらい?”首への影響”を書きました。今回は首への鍼施術を紹介します。前回と合わせて読んで頂けたらうれしいです。
首のこりを感じる人は枕があっていないとか勉強のし過ぎなども考えられますが、すっかり現代病となった首のこり、その原因に真っ先にあげられるのは「パソコンを長時間行う業務」に加えて「スマホの普及」が思い浮かばれます。
図1 図2
左の図1のパソコンのモニターを見る姿勢。この時、首の後ろの筋肉が縮むことによって顔を上げる事ができます。
図2のスマホを使っている姿勢。この時、首の後ろの筋肉が縮むことによって前に倒れる頭を支える事ができます。
この図1、図2の動作は両方とも首の後ろの筋肉が縮むーつまり力が入り続けることによって首が固定されています。
ではこういった状態を頻繁に継続しているとどういった弊害が出てくるのか!
みなさん1度は聞かれたことがあると思いますがストレートネックです。
これは頭を前に倒すと首の骨は真っすぐになる構造となっています。
なので骨が真っすぐになっている状態で筋肉が凝り固まると、頸椎の生理的湾曲(せいりてきわんきょく)の状態に戻れずに、レントゲン見ると真っすぐになっているのをストレートネックと呼びます。
首の筋肉の凝り固まりとストレートネックは頸椎ヘルニアなどを引き起こす原因にもなりますので改善していくことが望ましいですね。
それでは今回の本題「首への鍼施術」に移りたいと思います。
首への鍼施術
図1 頭板状筋 図2 頸板状筋
●左の図1・2の頭板状筋・頸板状筋
この2つの筋肉は同じ働きをします
●左右1対のこの筋肉が一緒に作用すると頭を後ろに倒す
●片側のみが作用すると作用した側に頭を横に倒す
作用した側に首を捻る
●オレンジの印が刺鍼部位
図3 頭半棘筋 図4 頸半棘筋
●左の図3・4の頭半棘筋・頸半棘筋
この2つの筋肉は同じ働きをします
●左右1対のこの筋肉が一緒に作用すると背中を伸ばし、背骨を支える、頭を後ろに倒す
●片側のみが作用すると作用した側に脊柱(背骨)を横に倒す
●オレンジの印が刺鍼部位
図5 多裂筋 図6棘間筋
●左の図5の多裂筋、左右1対のこの筋肉が一緒に作用すると背中を伸ばし脊柱(背骨)を支える
片側が作用すると作用した側に脊柱(背骨)を横に倒す
●図6の棘間筋、この筋肉が作用すると頸椎(くびすじ)を伸ばす
●オレンジの印が刺鍼部位
図7 胸鎖乳突筋
●左の図7の胸鎖骨乳突筋、左右1対のこの筋肉が一緒に作用すると首を前に曲げる
●片側が作用すると作用した側に頭を傾ける
頭を回転させて顔を反対側へ向ける
●オレンジ色の印が刺鍼部位
上で紹介した筋肉はすべて「動かす」といった作用と共に「前や横に倒れる」「頭を支える」という大きな仕事を担っています。
知らぬ間に緊張し、こってしまった筋肉への鍼施術を紹介しました。
当院の施術は血行を促し酸素と栄養を送り回復への足掛かりを目的としています。
首や肩こり、腰痛などの方は是非お試しください。
大谷鍼灸整骨院
tel 079-239-6900