頭の重さってどのくらい?首への影響
今回は首への鍼施術を紹介しようと思ったのですが、その前に首の骨のがんばりを知ってもらおうと変更しました。突然ですが、みなさんは頭の重さってどのくらいかご存じですか?
60キロの人で言えば6キロくらい、つまりだいたいですが体重の10パーセント!!当たり前ですが100キロの人は10キロですよ。
水のペットボトル2リットル入りが2キロなので60キロの人は2キロのペットボトルが3本!
100キロの人は5本分が頭の重さになります。想像以上に重くないですか?
人はそんなものを乗せて毎日生活しているんです。
でも人間の体ってよくできていてその重さを極力分散できるように出来ているんですね。
それが頸椎の前弯(ぜんわん)です。
図を見てください。青い矢印で示している赤いライン
このゆるやかな前弯が生理的湾曲といって人間の理想的な首の形です。
この緩やかな前弯が6キロから10キロの頭の重力を分散してくれています。
続いて見ていただく図。青の矢印で示した赤いライン。
紫の矢印で示したように顎(あご)をあげ視線を上げていき頭を後ろに倒していくと頸椎は赤いラインで示した様に変化していきます。
綺麗な星空を眺められるのも頸椎のこのような変化のおかげです。
続いて見ていただく図。青の矢印で示した赤いライン。
ゆるやかなラインから直線的なラインに変わっているのがわかりますか?
視線を下げていくように頭を倒していくと頸椎はこの様に変化していきます。
この変化は決して悪いものでは無く可動域といって頭を前に倒すのに正常な動きの範囲をこの頸椎の変化が作ってくれるのです。
最後に見ていただく図。モデルたっての希望により右向きになりました
青色の矢印で示した赤いライン。
生理的湾曲(せいりてきわんきょく)より少し湾曲を強めて首を捻っています。
見返り美人が美しいのもこの首の動きのおかげです。
このようにして首は基本的に緩やかなカーブにより頭の重みを分散させ頸椎を真っすぐにさせたり弓なりに反らせたりすることで広範囲に顔を向ける事ができます。
ですが下を向き続けていたり、上を向いて作業し続ける事によって生理的前弯を維持できないと頭の重みを支えるために首の筋肉はフル活動で働きます。結果筋肉が固くなる事によって可動域(動く範囲)は狭くなったり痛みを感じたりします。
まずは首の頑張りを紹介しました。
次回は首への鍼施術を書いていこうと思います。
当院の施術は血行を促し酸素と栄養を送り回復への足掛かりを目的としています。
首や肩こり、腰痛などの方は是非お試しください。
大谷鍼灸整骨院
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